今週は、7日に発表される米雇用統計への思惑が相場に広がり、
米非農業部門雇用者数(NFP)が伸び悩むとの見方からドル安の流れが支配的だった。
クロス円はレンジ相場を形成し、前週までのリスク回避的な動きから、
次第に落ち着いた相場展開へと変化していった。
豪ドルは、第2四半期GDPが予想を上回ったことから堅調に推移した。
これまでの円主導の相場から、米経済指標を中心としたファンダメンタルズに
反応する相場展開に移行する兆しを見せた週となった。
(3日)
週明けの東京市場は、米国およびカナダがレイバーデーの祝日で
主要金融市場が休場となることから、模様眺めのムードが支配的だった。
東京市場前半は円高が先行し、ドル円は115.90近辺から115.70割れへと下落した。
週末の英紙で報じられた「木曜日の英中銀政策委員会で政策金利を据え置く」との記事で
ポンド円が234円近辺から233円手前まで売られたことが目を引いた。
日経平均は一時100円超の下落となったものの後場にかけては下げ止まり、
東京市場後半は次第に円が売られてレンジ相場を形成した。
ロンドン市場でもレンジ相場は変わらず、北米市場の祝日を控えて
週明けは模様眺めの相場となった。
(4日)
東京市場は様子見ムードが広がり、ドル・円ともに狭いレンジ相場となった。
そのなかで豪第2四半期GDPが、予想を上回る強い結果。
豪ドルが買われ、対ドルでは0.82台半ばへ、対円では95円台後半へと上伸した。
ロンドン市場では、ドイツ銀行がサブプライム関連の
損失を抱えているとの噂で円が買われた。
ドル円は115.80台から115.30台、ユーロ円は157.80台から156.80台、
ポンド円は233.80台から232.40台へと下落した。
ドイツ銀行が「資金調達状況に問題はない」
と発表したことで金融株中心に欧州株が下げ渋り、
円買いは一服したものの、戻りも鈍く揉み合いとなった。
NY市場では、8月米ISM製造業景気指数が52.9とほぼ予想通りの結果となり、
米株式はハイテク銘柄を中心に堅調な動きをみせた。
円安が進行してドル円は116円台前半、ユーロ円158円台後半へと上昇して引けた。
(5日)
東京市場は、前日のNY市場で株価が堅調だったことから、
早朝からドル円は116.50近辺、ユーロ円158.70、ポンド円234.80レベルへと買われた。
9時過ぎからは、ゴトウビ(5・10日)で外貨需要も期待されたが、円売りの動きは続かず。
日経平均は前日比プラスで始まったものの下げに転じ、午後には200円超の下落となった。
円相場も円高傾向へと転じ、ドル円115.70、ユーロ円157.30、
ポンド円232.80レベルへと売られた。
豪中銀は政策金利を市場の予想通り6.50%に据え置いた。
ロンドン市場では円が一段高となった。
特にポンド円の下げがきつく、一時232円割れとなった。
英紙による英銀の流動性危機に関する報道がポンド売りを誘発したとの指摘があった。
NY市場では米経済指標にドル相場が反応した。
8月ADP雇用統計および7月米中古住宅販売成約指数が弱い結果となったことで
ドル売りが進行し、ユーロドルは1.3560レベルから1.3660レベルへと大幅な上昇となった。
米株は指標を受けて売られ、円高の反応よりもドル安の動きが目立った。
(6日)
東京市場は早朝にドル円が114.80レベルに下落し、円の高値を試す動きからはじまった。
しかし、日経平均が軟調な取引となるも、円相場は次第に円安の動きをみせ、
ドル円は115円台半ばでの揉み合いへと落ち着いた。
日経平均と円相場との相関性が薄れる値動きだった。
豪ドルは雇用統計が強い数字となり堅調に推移した。
ロンドン市場では英欧中銀は市場の予想通り政策金利を据え置いた。
英中銀は金融市場の混乱に配慮して、政策金利据え置き後では異例となる声明を公表した。
ポンド円の売りなどクロス円での円買いの動きがみられたが、NY市場にかけては
買い戻され方向感に欠けた相場となった。
NY市場では米ISM非製造業景気指数が発表され強い数字となったが、
雇用指数が弱くユーロドルが1.37台の乗せるなどドル売りの反応がみられた。
米雇用統計を控えて、雇用関連指標への関心度の高まりが伺えた。
米4地区連銀の総裁の発言は、サブプライム問題の実体経済への影響を
過大視しないというメッセージと受け止められ、
市場の利下げ期待を緩和するものとなった。
(7日)
東京市場は早朝にドル円が115.65-70と上値を試したが、短期的な動きにとどまった。
日経平均が200円超の下げとなり円相場もこれに連動して円高傾向となった。
ドル円は115円近辺へと下落しクロス円も軟調に推移した。
ユーロドルは上げ止まり、1.36台後半へと反落した。
リスク回避よりは米雇用統計前のポジション調整色が強かった。
ロンドン市場では欧州金融当局者の発言が相次いだが、市場の反応は少なく、
雇用統計待ちのムードが強かった。
8月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数(NFP)が、
4千人減と4年ぶりのマイナスとなり、市場の予想を大きく下回った。
ドル円は弱い米雇用統計の発表後、売りが強まり、115円台から113円台
に下落した。113円台に入ると、さすがに買いも見られた114.00近辺での
揉み合いとなっていたが、株価が下げ幅を広げてくると、円買いの動き
から、売りが強まり、一時113.15近辺まで下落した。