(7日)
東京市場では、中国全人代高官の外貨準備多角化の報道でドルが急落した。
ユーロドルは1.45台半ばから一気に1.46台後半へと上昇、ドル売りをけん引した。
ドル円は114円割れへと下落、日経平均が上げ止まって下落に転じると
ユーロ円などクロス円にも売り圧力がみられた。
ただし、原油先物が時間外取引で一時98ドル台と最高値を更新したことで
カナダ円は125.50レベルへと逆行高の動きを見せていた。
ロンドン市場では、東京市場の地合いを引き継ぎ、特に欧州通貨でドル安が進行した。
ユーロドルは1.47台乗せ、ポンドドルが2.01台半ばへと一段高となった。
米株価指数先物が急落したことが、米金融市場への不安感を募らせてリスク回避の
円買いを強め、ドル円は113円割れとなった。
NY市場では、GMの大幅赤字決算、米金融機関の損失拡大懸念から株価が急落し、
一段とドル円、クロス円が売られた。
ドル円は112円台後半、ユーロ円165円割れ、ポンド円236円台後半へと値を下げた。
クロス円売りに伴い、ドル円以外の通貨ではドル買いの動きが強まった。
ドルカナダが0.90台から0.94近辺へと大幅高だったことが特筆される。
(8日)
東京市場は円高水準で振幅相場となり、ドル円は一時112円近辺へと下落も、
仲値にかけては投信の外貨買いに支えられて113円へと反発した。
その後は112円台後半での揉み合いが続いた。
クロス円もドル円に沿った値動きをみせ、上昇する局面があったが、
日経平均が軟調に推移すると頭を押さえられた。
ロンドン市場では注目された英欧政策金利は予想通りの据え置きとなった。
ポンドは英政策金利発表後に買いが優勢となって対ドル2.01台後半、
対円で238円台半ばへと上昇した。
ドル円は113円台を回復、イベントが無事通過したことでやや円売り安心感が出ていた。
NY市場では要人発言が注目された。
トリシェECB総裁の理事会後の会見は「インフレを注意深く監視」と、前回と同様に
タカ派な姿勢は維持しているものの、「08年にはインフレ率が鈍化する見通し、市場の
不透明感が増している、リスクのバランスは下向き」など、ハト派な表現も混在した。
為替相場はこれには余り反応しなかった。
続くバーナンキFRB議長の議会証言で、米景気の先行きに対して不透明感が強まったこと
から、ドル売りの反応が強まり、特にドル円が下げ足を速めてクロス円も下落した。
ドル円は112円台前半、ユーロ円は164円台へと押し戻された。
米株は金融株が反発したことで底堅い推移をみせたが、円安の動きは強まらなかった。
(9日)
東京市場は、米大手銀行が損失を計上とのうわさが流れ、ドル売りの反応をみせた。
ユーロドルは一時1.47台前半と最高値更新、ポンドドルは2.11台前半へ上昇した。
ドル円は112円台後半で揉み合いとなり、日経平均が軟化したことで上値が重くなった。
ユーロ円165円台後半、ポンド円238円近辺で値動きは限定的だった。
ロンドン市場前半は円高の動きが急速に強まった。
ドル円は112.00-20レベルを下抜けて8月17日の安値111.57レベルを目指して売られた。
111.50を割り込み年初来高値を更新した後も、売り圧力が続き、
一時110.95レベルの安値の年初来安値を記録した。
その後も111円台前半での頭の重い展開となった。
後半は、英バークレイズ銀行の大幅損失のうわさに、同銀行株が一時9%超安と
パニック的に売られ、市場全体に不安感を広げた。
ポンドが全面安となり、ポンドドルは一時2.09台後半、ポンド円は233円割れとなった。
クロス円の売りが続いたことで、ポンド円は東京市場から約5円の大幅安となった。
市場全般にリスク回避的な動きが広がり、商品市況もマイナスに転じていた。
NY時間に入っても、米大手銀のワコビアがサブプライムローンに絡んで、貸倒引当金を
最大6億ドルまで積み増し、クレジット関連の追加損失が11億ドルに拡大する可能性を
示したことでドル円、クロス円は売り圧力が強く、ミシガン大消費者信頼感指数が75.0と
予想を下回り、約2年ぶりの低水準になったことが発表されると、ドル円は一時110.50
近辺と、約2年ぶりの安値水準まで下落する場面も見られた。
